グルタチオン、高濃度ビタミンCについて

グルタチオンとは? 

もともと人間の体内にも存在する成分です。
以下、3つのアミノ酸で構成されています。

グルタミン酸 成長ホルモンの分泌を促進し免疫力をアップする
システイン メラニンの生成を抑制して皮膚ターンオーバーを正常化
グリシン コラーゲン生成、血行促進効果

体内でも生成されますが、アルコール、喫煙、ストレス、紫外線など様々な原因で20代をピークに減少してしまいます。急速に消費され枯渇しやすいのが特徴です。
別名「白玉点滴」とも呼ばれています。アメリカの有名な歌手 ビヨンセが美白に成功し、愛用したのが、高濃度ビタミンCとグルタチオンの点滴ということで有名です。(当院では、高濃度ビタミンC点滴プレミアムに相当します)
ビタミンC同様、強い抗酸化作用があり、アンチエイジング治療に重要です。

高濃度ビタミンCの作用の詳細

コラーゲンの生成促進

健康な皮膚や血管、筋肉、骨を作るのにコラーゲンは欠かせません。
ビタミンCにより繊維芽細胞の働きが高められ、コラーゲン生成が促進、肌のハリ、弾力を保つことができます(しわ・たるみ防止)

メラニン生成抑制

ビタミンCは紫外線によるメラニン生成を抑制、還元(美白)させる働きがあるので、シミの予防・改善に効果的です。

抗酸化作用

老化や心臓病・がんなどの生活習慣病を誘発する活性酸素を抗酸化作用で無毒化します。活性酸素から肌を守り、肌の老化予防と改善に効果的です。

抗疲労回復・抗ストレス効果

活性酸素に対する抗酸化作用により疲労の回復を早めます。また、ストレスによりビタミンCが消費されると、活性酸素が体内に貯まりやすくなり、血流が悪くなります。ビタミンCを摂取することでストレスが緩和され、身体への悪影響を抑えます。

免疫力向上作用

リンパ球を活性化し免疫力を向上させ、感染症を予防して健康な体をつくります。

生活習慣病予防効果

ビタミンCは、動脈硬化を促進する過酸化脂質の生成を抑制し、コレステロール値を低下させる作用があります。糖尿病の方では、血糖の改善も期待できます。

抗アレルギー作用

ビタミンCの抗ヒスタミン作用により、アレルギー疾患が緩和します。

抗酸化とは?

活性酸素は老化や様々な病気を加速させる原因となっています。
活性酸素は、以下の要因で発生し日常生活で切り離せない物質です。

抗酸化力とは、体内の老化の原因である活性酸素を消去し(サビを落とす)、細胞寿命を延ばす力のことです。

がん治療(+予防)としての超高濃度ビタミンC点滴

エビデンスはありませんが、理論的には、癌の超早期治療です。高濃度ビタミンC点滴療法は、ライナス・ポーリング博士(ノーベル賞2度受賞)によって発見された、癌の代替治療法の1つです。
その治療法は、『高濃度ビタミンCは正常な細胞に影響を与えず、ガン細胞だけを殺す、副作用のない理想的な抗がん剤である』との内容で、米国国立衛生研究所や米国国立ガン研究所によって発表されました。

糖を栄養とするガン細胞は、構造が類似したビタミンCを積極的に取り込みます。その際、毒性のある過酸化水素が大量に発生します。ガン細胞は過酸化水素を除去する酵素が乏しいため、結果として死滅します(正常細胞は過酸化水素を分解する酵素を持っているので影響がない)。癌治療としてのビタミンC投与は、12.5gからスタートし、段階的に増量しますが、抗がん作用を発揮する高濃度ビタミンCの投与量は、少なくても25g、理想は50g程度とされています。頻度は、週1、2回の投与が望ましく、6カ月継続の後、次の6カ月は週1回というような投与が推奨されています。

※ビタミンCをアンチエイジング目的で投与する場合は25gまでで十分と考えられています。

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